【組み合わせ一覧】県秋季高校野球、見どころは? 九州懸け58チームが熱戦へ 9月3日開幕


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抽選し、番号を読み上げる各校の主将ら=24日、嘉手納町のかでな文化センター(小川昌宏撮影)

 第72回県高校野球秋季大会の抽選会が24日、嘉手納町のかでな文化センターで行われ、1回戦26試合の対戦カードが決まった。9月3日に開幕し10月2日に決勝戦を行う予定。66校58チームが出場し熱戦を繰り広げる。優勝と準優勝チームは、県内で開催される第151回九州地区大会(10月22~28日)への出場権を得る。

 抽選会は各校の主将がくじを引いた。県大会の抽選会で主将がくじを引くのは、2020年春季大会以来。新人中央大会で優勝した興南、準優勝の北谷、4強の沖縄尚学、ウェルネス沖縄を各ブロックに配置した。連合チームは宮古総実・宮古工、北部農林・本部・辺土名、開邦・真和志・南部農林・南部商、名護商工・沖縄高専、浦添工・那覇工の5チームとなる。

 開始式は9月3日午前8時15分、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で第1試合の中部商と八重山商工が参加して行う。同球場のほか沖縄市のコザしんきんスタジアム、北谷町のアグレスタジアム北谷、名護市のタピックスタジアム名護を使用する。

 県の新型コロナ対処方針に従い、入場制限をしながら一般を含めた有観客とする。


<見どころ>

 全国選抜大会の選考資料となる九州地区大会出場を懸けた秋季大会が始まる。各チームとも夏季大会で3年生が引退し、1、2年生の新体制で臨む。コロナ禍で練習や実戦が不足するといった課題はあるが、気後れせずはつらつとしたプレーを期待したい。(金良孝矢)

Aブロック

 直前の新人中央大会を制した第1シード興南は夏の甲子園を経験したメンバーもおり、攻守の総合力でリードしている。伝統的に力のある学校がひしめいており、混戦も予想される。

Bブロック

 夏準優勝、新人中央4強の沖縄尚学が頭一つ抜け出る。1年生が主力も務め夏に8強入りした与勝は勢いがある。美里工、豊見城、前原など底力のあるチームも上位をうかがう。

Cブロック

 変則投手2人を擁す北谷は新人中央で強豪校に善戦して準優勝し、台風の目となる。しかし上位進出常連の糸満、沖縄水産、KBC未来なども名を連ねており、激戦は必至だ。

Dブロック

 力のある2年生が主体のウェルネス沖縄が軸となる。結束力の強い宮古、八重山といった離島勢、三つの連合チームの奮闘も注目だ。1年生主体のエナジックも力を付けている。