【全文】佐喜真淳候補の第一声 沖縄県知事選告示


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
出陣式で第一声を上げる佐喜真淳氏=25日午前9時すぎ、那覇市の県民広場

県民の命と暮らし守る

 ご参集の皆さん、早朝よりこのように多くの皆様方がご参加下さいましたことを改めて、心より、心より感謝を申し上げます。ありがとうございます。

 4年前に沖縄県知事選挙に立候補いたした時、多くの皆さま方に支えられ、県政を奪還する、そういう強い思いで選挙戦を戦ってまいりました。私の力不足により、皆さまとお約束した県政を奪還するということはかないませんでした。

 以来4年間、私は自分自身を見つめ直し、目の前にある感謝というのぼりを掲げ、毎日街頭に立ち、多くの方々よりいろんなご意見を伺ってまいりました。この感謝ののぼりも、今ではぼろぼろとなっておりますけれども、一日一日が私にとって大きな財産となり、故郷沖縄、県民のために、もう一度頑張らなければならない、そのような思いで4年間を過ごしてまいりました。北はやんばるから、南は離島、宮古、石垣、与那国まで、その地域地域の問題課題、特徴個性というものを、多くの方々から教えられてまいりました。沖縄って素晴らしい、ふるさとというのはやはり住んでてよかったと思えるような、そのような個性がたくさんございます。

 でも、さまざまな問題もございます。特に新型コロナウイルスの感染拡大により、経済暮らしというものが厳しい状況にございます。そして、物価高、エネルギー、多くの食料が高くなり、県民の皆さま方が今厳しい状況にあるのも事実でございます。今回の知事選挙、私佐喜真淳は県民の命と暮らしを守る、そのような強い覚悟と信念を持って絶対に県知事へと当選をする、そのために皆さま方のお力添えが必要でございます。よろしくお願いいたします。

 リーディング産業の観光業、まさに厳しい、多くの関連企業の皆さま方から、どうにかしてほしい、助けてほしい、そういう声が私の耳にも届いてまいりました。一方では今の県政に対し、不満やあるいは不安、本当にリーディング産業を守ってくれるのかどうか、そのような声すら聞こえてまいりました。

 私佐喜真淳は、観光関連産業の皆さまに、1千億規模の支援を必ず実現をしてまいります。沖縄には素晴らしい地域の個性があると申しました。農業漁業畜産業、第一次産業も沖縄にとって素晴らしい産業でございます。ただ燃料の高騰によって、沖縄関連予算の減額によって厳しい環境下にある第1次産業の経営者の方々、それを守るのもわれわれ政治の役割であります。佐喜真淳は間違いなく、第1次産業を守り、沖縄ブランドを確立し、生産者が喜ぶようなそのような産業を発展をさせてまいります。

 今年は復帰して50年、さまざまな分野で沖縄は発展をしてまいりました。先人の皆さま方に改めて感謝を申し上げたいと思います。さあこれから、10年先、20年先、われわれは未来を描かなければなりません。それに一番重要なのが、子ども、若者、未来をつくる世代でございます。人への投資、私が知事となった場合、必ずそれを行ってまりります。

 子ども特区の導入でございます。どこに住んでいても、給食費、保育料、子どもの医療費、全てを無償化し、お父さんお母さんの経済的負担を軽減してまいります。今までそこにお支払いをしていた予算というものを、子どもへ再投資をする。習い事やスポーツや文化芸能というものに、学びを通して健やかに成長する、そのような人材、子どもの環境というものをわれわれ大人がつくらなければなりません。それを、私佐喜真淳に託してもらえないでしょうか。

 沖縄は島しょ県でございます。本島内でも厳しい経済、しかし離島に行けばさらに厳しい状況がございます。輸送費もかかる。旅費も高い。そういう状況の不利性解消のために、われわれ行政政治は必要な方々にしっかりと手をさしのべていく。離島の方々への厚い支援というものも私は取り組んでまいりたいと思います。

 今日がスタート。まさに、われわれの未来を決める選挙がスタートをいたします。今日まで沖縄の歴史は、戦後77年、復帰から50年、そして私の地元、宜野湾市にある世界一危険だといわれている普天間飛行場の返還合意から26年がたちます。今日まで選挙を通して、県民が分断をし、常に争いを繰り返してきた。私佐喜真淳は、この基地問題を終わらせて未来へとつなげていく。それができるのは、私佐喜真淳しかいない。

 普天間飛行場を2030年まで返還をし、嘉手納以南の普天間飛行場や浦添のキャンプキンザー、那覇の軍港、約1千ヘクタールの米軍施設を、返還を実現して、その1千ヘクタールが沖縄の宝となり、ビジネスのチャンスとなり、若い人たちがチャレンジできるそんなような跡地利用を行いたいと思います。

 皆さん想像してみてください。普天間が返ってきますよ、キャンプキンザーが返ってくる、軍港が返ってくるんです。そこでわれわれは集中的に魂、沖縄の思いを具現化をしようではありませんか。

 国連機関も、私は可能性として求めてまいりたいと思います。あるいはビジネスとしてさまざまな施設をしっかりとそこに誘致をしながら、若い人や子どもたちが一生懸命に頑張る姿、それが跡地利用でございます。もうわれわれは、基地の問題を終わらせて、未来へとつなぐ跡地の構想をやろうではありませんか。それができるのも佐喜真淳です。ぜひ力を貸してください。お願いいたします。

 後ろの県庁をご覧になっていただきたいと思います。県民のため、沖縄県の発展のために、県庁職員は一生懸命に頑張っております。残念なことに、毎年減額される沖縄関連予算。やりたくても事業化できないものが県庁の中にはたくさんあると思います。優秀な県庁職員が地団駄を踏んで、もっと予算が欲しいという、そういう声すら聞こえます。

 優秀な県庁職員をもっともっと沖縄のため、県民のために働かそうではありませんか。そのリーダーを選ぶ選挙が、このたびの沖縄県知事選挙でございます。県庁のトップに佐喜真知事を誕生させていただきまして、県庁職員とともどもに沖縄の未来をつくっていきたいと思います。どうぞ9月11日まで力を貸して下さい。よろしくお願いをいたします。

 最後に。連日、旧統一教会の報道がなされております。確かに私は、旧統一教会の関係団体の行事に参加をしてまいりました。ただし、会員であるとか、あるいはまた、資金の提供を受けたとか、そのようなことは一切ございません。ただし、多くの方々に不安を与え、誤解を招くような行動をしたことについて、真摯に反省をしております。この場をお借りしまして、旧統一教会関連との一切の関係を、今後行わない、断つということをお約束させていただきます。そして、このたびの選挙においても、関係を持たない、そのこともお約束をし、チーム佐喜真に指示をしております。どうぞご理解をいただきまして、最終最後まで私、佐喜真淳を信じて頂きまして、ともにこの戦いを、戦い抜いて、一緒になって、県民ともどもにこの故郷沖縄を前進させようではありませんか。

 佐喜真淳、真心を込めて、県民の皆さま方に全力で頑張ることをお誓いをいたします。本日、暑い中、多くのみなさまがご参集くださいましたことを改めて感謝を申し上げ、出陣に当たっての私佐喜真淳の決意表明とさせていただきます。ありがとうございました。

(那覇市泉崎の県民広場)