復帰直後の沖縄〈50年前きょうの1面〉8月27日「ミュンヘン五輪開幕」―琉球新報アーカイブから―


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠

 1972年5月15日に沖縄が日本に復帰してから今年で50年。27年間のアメリカ施政権下から脱して「祖国」の日本に戻るカウントダウンが進む中、本土との格差是正、自衛隊配備や米軍基地の取り扱い、ドル―円の通貨切り替え問題、初の知事選など、大きな歴史のうねりに翻弄される島の住民は山積する課題に直面する、そんな時代だった。復帰した後の沖縄の発展を展望しつつも、さまざまな制度変更にさらされる行政と政治。琉球新報の紙面もその歴史の一日一日を刻んでいった。

 

 日本「復帰」した1972年8月27日の琉球新報1面トップは、「ミュンヘン五輪開幕/平和祈り、1万人集う/日本46番目に入場/意気委上がる黒人選手」との見出しで,西ドイツでのミュンヘンオリンピック開幕の様子を伝えている。

 海洋博開催に向けての懸念について「用地取得を早めに/海洋博協会長語る/汚水処理でお協力を」と紹介している。

 このほか県議会の動きでは「予算委、与党の賛成多数で可決/『宝くじ』も押し切る」との見出しで掲載している。

 

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 5月15日で復帰を迎えたが、沖縄を取り巻く状況は復帰して変わったこともあれば、変わっていないこともあった。琉球新報デジタルは、復帰を迎えた沖縄のその後の姿を琉球新報の紙面でどう記したか、引き続きお届けしていきます。