琉球新報社 
県選挙管理委員会と県知事選のイメージキャラクターを務める第８代修斗世界フライ級王者の平良達郎さん（22）が26日、那覇市の琉球新報社を訪れ、９月11日に投開票される県知事選の周知と投票参加を呼び掛けた。県知事選挙啓発事業は、10代から20代の投票率が低いことを背景に、Ｚ世代を意識した事業を行っている。
県選管は若者に注目されている格闘技・修斗の王者、平良さんをイメージキャラクターに起用し、ＳＮＳも活用しながら呼び掛けている。
平良さんはこれまで、周囲に促される形で投票を行っていた。イメージキャラクターへの起用を機に「政治には詳しくないけどきれいな海や自然を守りたい気持ちはある」と自身の思いに焦点を当てた。練習でアメリカやタイに遠征した後に沖縄に帰ると、景色を見るだけで元気が出てきた。これらの経験から「海や自然を未来に残したい」との思いを強め「誰が知事になるかで沖縄の未来が変わる」と投票を呼び掛ける。
自身の通う道場などで「投票に行ったことはあるか」と尋ねると、想像以上に「行ったことがない」という声が多かったという。「年の近い若者が選挙に行ってほしい」とＳＮＳで「沖縄のために僕は投票します」と発信した。友達らから「投票行くよ」など反響が大きかった。「直接会ったことのない人に伝えるにはどうすればいいか考えている」と活動の発展に意欲を見せた。
県選挙管理委員会の金城粒里（つぶり）主任は「若い世代にとって投票の最初のきっかけになってほしい」と啓発事業に力を入れる。県知事選の特設サイトでは、選挙情報のほか、平良さんを含む若者のインタビュー動画も公開している。詳細はＱＲコードから。
（金盛文香）
