国営土地改良事業「多良間地区」、多良間村長が全体実施設計の採択を沖縄県副知事に要請


社会
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照屋義実副知事(左から2人目)に要請書を手渡す伊良皆光夫多良間村長(左から3人目)=26日、県庁

 沖縄県多良間村の伊良皆光夫村長は26日、県庁で照屋義実副知事と面談し、国営土地改良事業「多良間地区」の全体実施設計の採択について要請した。

 多良間島の農業用水確保とかんがい施設整備に向け、2019年度~22年度に土地改良事業の構想や計画の策定が国負担で実施された。23年度からの全体実施設計を経て、着工を計画する。一方で、全体実施設計からは地元負担が発生し、県は8月末までに計画実施の意向を国に回答する必要がある。

 伊良皆村長は面談後、「ようやく調査も煮つまり、懸案が実りつつある。必ず県の採択をお願いしたい」と述べた。

 照屋副知事は「農家や村のほか、県にとっても有益だ」と理解を示しつつ、財政面の課題もあるとして「あと一歩の詰めを早急にしたい。今月末の期限に間に合うよう調整したい」と語った。

(武井悠)