伊是名島へ水道サービス開始 沖縄本島周辺離島8村の水道広域化事業


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伊是名島

 玉城デニー知事は26日の定例会見で、水道サービスの格差解消に向けて沖縄県が取り組む本島周辺離島8村での水道広域化事業で、17日から新たに伊是名村で水の供給を開始したと発表した。粟国村と北大東村、座間味村阿嘉・慶留間地区に続く4例目。23年1~3月にかけて南大東村と伊平屋村でも供給を始める予定。

 従来は離島自治体で全水道事業を担っていた。県企業局による水道広域化により県が取水や浄水、送水施設の管理運営を担う体制へと移行する。各家庭などへの配水は従来通り離島自治体が担う。

 既に移行した粟国村では月の1世帯当たりの水道料金が半額程度になった例もあるという。今後、23年度以内に渡嘉敷村、24年度以内に渡名喜村、25年度以内に座間味村座間味地区で実施を計画する。

 玉城知事は「地域の実情に応じた水道広域化を推進し、効果的に水道事業の運営基盤の強化と水道サービスの向上に取り組んでいく」と述べた。
 (梅田正覚)