自転車男子チームスプリント 沖縄県競技連盟が全国3位 高校生3人が躍動


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
エリートチームスプリントで3位に輝いた県連盟の(左から)渋谷一斗、新垣快琉、謝花勇哉、仲原颯志(提供)

 自転車の第91回全日本選手権大会トラック・レースは26日から、静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで行われ、27日に実施された男子エリートの部チームスプリント(250メートル3周)で3位決定戦に回った県自転車競技連盟(渋谷一斗、謝花勇哉、新垣快琉、仲原颯志)が48秒697を記録して神奈川のチームに勝利し、3位入賞を果たした。

 全日本の一般の部に当たるエリートで、高校生3人がチームスプリント3位決定戦に挑戦し、勝利を収めた。同種目は4チームが出場したが、高校生は沖縄代表の謝花勇哉(沖縄工3年)、新垣快琉(北中城3年)、仲原颯志(同)の3人のみ。謝花は「(レベルの高い)全日本。すごく離されると思っていた。まさか取れるとは」と自ら驚きを隠せなかった。

 1チーム3人で走行し、先頭を走った選手が1周1人ずつコースから離れ、最後の走者がゴールしたタイムで順位を決定する。

 予選はエリートの部で参加した渋谷一斗(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)、謝花、新垣で臨み全体3位に。3位決定戦は「疲れもあったから」(謝花)と渋谷と仲原を入れ替えて挑んだ。

 先頭の謝花は、持ち味のゼロから最速に上げるペダリングで引っ張った。2番手は全国総体で同種目の先頭を務めた仲原。全国トップクラスの記録を出した力で追走した。最後は長距離も得意の新垣が足を残して走り抜けた。

 国体に出場予定の3人。次は同世代と戦うことになる。謝花は「全国一が見えてきた」と手応えをつかみ、国体に向けて心を躍らせた。
 (謝花史哲)