アスリート工房A、男子400mリレーを制す 陸上・全沖縄ジュニア大会 12年ぶり大会新


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
男子共通400メートルリレー決勝 アスリート工房Aの第3走者フランクリン介琉(右)からバトンを受け取り駆け出すアンカー照屋礼=28日、糸満市西崎陸上競技場(小川昌宏撮影)

 陸上競技の第53回全沖縄ジュニア選手権最終日は28日、糸満市西崎陸上競技場で行われた。男子共通400メートルリレーでアスリート工房A(平田瑛大、下地明太、フランクリン介琉、照屋礼)が大会記録を12年ぶりに更新する43秒82で優勝を飾った。同U16棒高跳びの松永琉人(伊江中)が3メートル20、U16ジャベリックスローの伊波哲平(石川中)が67メートル07でともに自己最高で大会記録を更新して頂点に立った。女子U16・1000メートルの金城蘭(東風平中)も大会新となる3分9秒14で栄冠を手にした。

確信の力走 12年ぶり大会新

 「大会新記録は出せる」。アスリート工房Aの平田瑛大、下地明太、フランクリン介琉、照屋礼は男子共通400メートルリレー決勝に臨む前から、そう確信していた。大会日程最後のファイナル。4人それぞれが別の種目に出場しており、疲れはたまっていた。それでも2位に2秒近くの差をつけ、これまでの記録を1秒近く縮め「自分たちも驚いた」(伊礼)という43秒82で優勝を飾った。確信を結果として表し、表彰台の頂点に上がった。

 予選最終走者の寺﨑翔大も含めた5人は、週4日の練習を重ねてきたが、学校も学年も異なるため、そろって出場する大会はこれが最後。大会新での優勝を意識し過ぎて力が入り、バトンをうまくパスできない場面もあったが「自分たちの走りができた」とうれしそうに口をそろえた。

 塗り替えた記録は、アスリート工房所属選手でもあり、5人を指導する与那原良貴コーチがメンバーを務めた2010年の浦添中が出したもの。5人は「コーチに一歩近づけた」と胸を張り、与那原コーチも「練習を必死に頑張ってきた結果だ。よくやった」と褒める。「この経験を糧に高校でも競技を続けて力を伸ばしていってほしい」と後輩たちのさらなる成長に期待した。
 (安里周悟)

男子共通400メートルリレーで、大会新記録で優勝したアスリート工房Aの(左から)平田瑛大、下地明太、フランクリン介琉、照屋礼、寺﨑翔大