名護で採れた茶葉100%使用、市内の工場で商品に 地産地消の緑茶、沖縄伊藤園が発売


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「沖縄緑茶 かふう」

 【名護】沖縄伊藤園(糸満市、小林浩幸社長)は22日から名護市で採れた茶葉を100%使用した「沖縄緑茶 かふう」を発売している。24日に名護市役所を訪れ、渡具知武豊市長に商品を紹介した。爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴だという。

 市呉我の茶畑で採れた茶葉を市伊差川の工場で飲料化している。小林社長は「地産地消の商品を作りたいとの思いだった」と説明する。渡具知市長は「農業振興やSDGsの推進につながる大変意義深い商品だ」と話した。

 商品名は県産茶葉の香り立ちを表現した「香風」とウチナーグチで幸せを意味する「果報」を掛け合わせた。パッケージは沖縄緑茶誕生をイメージし、万国津梁の鐘をモチーフに琉球王国時代を思わせるイラストと茶葉をあしらったデザインになっている。

 JAおきなわお茶生産部会長の山里直さん(66)は「育てたお茶がこのような商品になってうれしい。名護のお茶の消費拡大につながれば」と期待した。525ミリリットルのペットボトルで151円。県内の小売店やわしたショップで販売している。

(長嶺晃太朗)

「沖縄緑茶 かふう」をPRする沖縄伊藤園の小林浩幸社長(左から2人目)ら=24日、名護市役所