ソフトテニス、女子は金城・野崎、男子は上門・座波が頂点 知花杯中学校大会


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 ソフトテニスの第32回知花杯中学校大会が27、28の両日、県総合運動公園庭球場とレクドームで行われた。女子決勝は金城佳歩・野崎実優組(豊見城)が、宮里愛凛・金城朱里組(東風平)を4―2で破って優勝した。男子決勝は上門幹武・座波晃也組(那覇市立鏡原・玉城)が、知念優毅・比嘉琉希也組(玉城)を4―1で勝って頂点に立った。


初ペアで好連係 有終飾る 金城・野崎

 初めてペアを組む金城佳歩・野崎実優組(豊見城3年)が中学最後の大会で、互いに初の頂点に立ち有終の美を飾った。最初は息が合わない場面もあったが、勝ち進むにつれ連係がさえた。決勝は後衛の金城の足がつるトラブルがありながらも、前衛の野崎がネット前で粘って勝利を引き寄せた。

東風平との決勝戦で、スマッシュを打ち込む豊見城の野崎実優(手前)と金城佳歩=28日、県総合運動公園庭球場(金良孝矢撮影)

 中体連を最後に一度は引退した2人だが、そこで上位進出できなかった悔しさがあり、「絶対に優勝する」気持ちを今大会にぶつけた。それぞれが球を打ちたがり、主張が強くかみ合わないこともあったが、徐々に結束力を高めた。

 決勝は序盤から流れをつかむが、途中で金城が熱中症とみられる症状で左ふくらはぎをけいれんさせた。治療を経て第4ゲームに臨むが、明らかに本調子ではなかった。そこで気を吐いたのが野崎だった。2―2で迎えた第5ゲームは、しつこくボレーやスマッシュを打ち込み相手を突き放した。

 最終の第6ゲームは金城も調子を取り戻し、危なげなく勝利した。2人とも1位を喜びつつ、「高校でも競技を続けて九州、全国大会へ行けるよう頑張りたい」と新たな目標を掲げた。

(金良孝矢)


急造ペア 安定の勝利 上門・座波

男子で優勝を果たした玉城の座波晃也(左)と鏡原の上門幹武=28日、県総合運動公園レクドーム

 男子は学校の異なる上門幹武(もとむ)=那覇市立鏡原3年=と、座波晃也=玉城3年=組が優勝した。急きょペアを組んで初めて出場した大会だが、初戦から決勝まで安定した勝ちっぷりだった。上門は「最高で気持ちいい」と話し、座波は「また一緒に組みたい」と悦に入った。

 同じクラブで汗を流した仲だが、ペアの練習は大会直前の1回のみ。座波が後衛でボールをつなぎ、チャンスが来ると前衛の上門がボレーを相手コートに突き刺した。普段はライバル同士だが、ペアでは相性抜群の様子。同じ高校を目指して受験勉強中。高校でも切磋琢磨(せっさたくま)して互いを高め合う。

(金良孝矢)