好き過ぎて…服やネイルまでイモ色 あふれる「イモ愛」を惜しみなく発信 20代女性がラジオパーソナリティーになったワケ


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ぎのわんシティFMでイモへの愛を語るパーソナリティの金城萌那さん=宜野湾市の同ラジオ局

 【宜野湾】「イモしか勝たん(イモ最強)! 今週の推しイモは―」。毎週月曜日の正午に、ぎのわんシティFM(81.8メガヘルツ)からあふれんばかりのイモ愛を届けるのは、パーソナリティを務める金城萌那さん(23)=糸満=だ。小さい頃から紅イモが好きで、それは学生時代も変わらず、年を重ねるごとにイモ愛は増すばかり。SNSなどを通じて「一日一イモ」活動を始めたことでラジオ局の目に留まり、ついには番組を持つまでになった。「イモの素晴らしさを発信していきたい」。そう語る金城さんの手元はイモ色のネイル、服までもイモ色だった。

 両親共働きで、小さい頃は祖母の家で過ごすことが多かった。おやつはイモか黒糖で「振り返ればあの頃からイモに取り付かれていた」と笑う。

 数あるイモの中で特に好きな品種は紅イモ。「色も好きで、素材の甘さが何とも言えなくて。焼いても加工してもおいしくて…」とうっとりした様子で語る。

 大好きな紅イモを加工して作られた御菓子御殿の紅芋タルトは「この世で一番おいしいお菓子」だと豪語。那覇商業高校生だった頃は、アルバイトの給料日には必ず国際通りの御菓子御殿の店舗に行き、お菓子を買いあさったという。イモ好きは周囲に知られており、お誕生日会では「もちろんイモのロールケーキとかでしたね」。

 昨年の秋ごろからは「一日一イモ活動」と銘打って、SNSでイモのお菓子の紹介を始めた。「多くの種類を知ることができ、勉強にもなる上に、幸せも届けられる」と静かに始めたが、それを見かけたぎのわんシティFMのディレクターに声を掛けられ、パーソナリティになることに。ことしの5月から毎週月曜正午から1時間の番組を担当している。

 毎回「推し」のお菓子を紹介する。先日は「紅イモに並ぶぐらいのおいしさ」という宜野湾市の特産品の「大山の田イモパイ」を宣伝した。今後は農家なども回り、さらにイモの知識を増やしていきたいという。

 「実は夢があって、いつか御菓子御殿のCMで踊りたいんです。それに向けてイモ普及を頑張りますね」と笑顔を見せた。
 (新垣若菜)