玉城知事「非常に残念」 23年度沖縄関係予算概算要求、一括交付金の増額要請かなわず


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玉城デニー知事

 沖縄関係予算の2023年度概算要求額が決定したことを受け、玉城デニー知事は31日、一括交付金の23年度概算要求額が22年度当初予算と同額だとして「県と市町村の切実な要望として重ねて増額要請してきたところだが、同額となったことは非常に残念」などとするコメントを発表した。また「県と市町村が要望した要求可能額を最大限活用した総額3千億円台の概算要求は行われていない」と指摘した。

 予算額が決定する年末までに一括交付金の増額のほか、ハード事業の一括交付金の対象事業を国土強靱(きょうじん)化予算の対象とすることなどを求めた。

 玉城知事は23年度は新たな沖縄振興計画「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」を軌道に乗せる重要な年だと強調。「沖縄の自立的発展と県民一人一人が豊かさを実感できる社会の実現に向けて各施策の着実な展開を図っていきたい」と述べた。
 (梅田正覚)