那覇市の知念副市長が退任 自民が市長選に擁立 知事選は「佐喜真氏に協力」


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職員に退任のあいさつを述べる知念覚副市長(右)=31日、那覇市役所

 10月23日投開票の那覇市長選で、自民党が擁立を決めた知念覚氏が31日、副市長を退任した。退任式の後、知念氏は報道陣の取材に応じ、自民が県知事選で擁立する佐喜真淳氏について「協力すると約束した」と明らかにした。

 「オール沖縄」勢力からは翁長雄志前知事(前市長)の次男で前県議の雄治氏が出馬を表明している。

 知念氏は「私はずっと翁長市長の下でやってきて、一番素晴らしいと思ったのは先を読んで布石を打つことだ。存命ならどういうことをやっていたのか、というのは私なりの解釈を持っている。誰がどの程度(翁長氏を)理解してるのか、判断材料にしてもらえたらいい」と話し、翁長市政の継承者であることを強調した。

 城間幹子市長については「8年近く一緒にやってきたのであうんの呼吸というかツーカーの仲だ。当然、(市長選で)応援してほしい」と期待した。

 佐喜真氏を応援する理由について「那覇軍港やハード交付金減額への具体策など、那覇の視点から公約を見比べて判断した」と説明した。応援の具体的な内容や、自身の出馬表明の時期などについては「後援会を立ち上げ、相談しながらやっていきたい」とした。
 (伊佐尚記)