【東京】翁長雄志知事は20日、内閣府で島尻安伊子沖縄担当相と会談した。島尻氏の就任後、正式な面談は初めてで、沖縄振興施策の展開で協力していくことで一致した。米軍普天間飛行場の辺野古移設計画など基地問題についての議論はなかったという。
会談は約10分で、冒頭のみ報道陣に公開された。新任の沖縄担当相は就任直後に来県して知事と会談するのが慣例になっている。島尻氏は就任直後に沖縄入りしたが、日程が合わずに見送られていた。
会談で島尻氏は、自身が沖縄振興のテーマに掲げる子どもの教育などソフト面を充実させる考えを示した。
翁長知事も「県政としてもぜひ、力を合わせて頑張っていきたい」と協力する考えを述べた。
翁長知事は県選出の島尻氏の担当相就任に関し「大変頼もしい方が沖縄担当大臣になった。ぜひ、沖縄のため力を貸していただきたい」と激励した。
島尻氏は「沖縄振興のためしっかり県と連携を取っていきたい」と応じた。
翁長知事は会談後、報道陣から辺野古問題に関する新たな枠組みでの協議開催について問われ、「安慶田副知事による官邸側との調整で、日程が出てくるのではないか」と述べた。