なぜ? 防衛予算に「金額明示なし項目」相次ぐ 防衛相「説明できる形つくる」23年度概算要求


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防衛省

 【東京】浜田靖一防衛相は2日の閣議後会見で、過去最大の5兆5947億円を求めた2023年度概算要求で金額を明示しない「事項要求」の項目が相次いでいる点に、「政府との調整の中で説明していく」と述べた。来年度予算の編成時期である年末までに「説明できるような形を作っていく」とした。

 浜田氏は、記者団から23年度概算要求で金額を示さない事項要求が計100項目に及び、最終的な予算額が「6兆円はおろか7兆円以上に膨れ上がる可能性がある」と指摘を受けた。浜田氏は「抜本的な強化を求められており、事項が多くなるのは当然だ」とした上で、「年末に向けてどのような形になるかを説明できるような形を作っていく」と説明。「政府との調整の中で説明していく形になる」と述べた。

 また、23年度概算要求で研究開発費に計上した、長射程に改良する12式地対艦ミサイルや島しょ防衛用高速滑空ミサイルについて25年度までに運用する計画であるとも明かし、「早期装備化を実現できるよう研究開発事業を計画的かつ着実に進めていく」とした。
 (安里洋輔)