空手道、島袋(山内)が小6男子の形でV 女子は上田(久松)が頂点 沖縄県少年少女選抜


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 空手道の第1回県少年少女選抜大会が3日、豊見城市の沖縄空手会館で行われた。形の小学6年男子は島袋琉心(山内)、女子は上田楓乃(久松)が優勝した。組手の小学6年男子は真保栄琉偉(具志頭)、女子は佐久間美里(古堅)が制した。団体形で男子は喜友名龍鳳館(島袋、永山瑛太=琉大付5年、永山陽向=同)、女子は凜道場(三浦そら=伊良波4年、真保栄結彩=具志頭4年、屋富祖杏恋=大里南5年)が1位になった。各学年の4位以上や団体優勝チームは、第8回全九州少年少女選手権(10月29、30日、長崎県)に派遣される。


切れ・スピードで圧倒 島袋

 8月の全国大会を制した島袋琉心(山内6年、喜友名龍鳳館)が形の決勝ラウンドでほかに2点以上の差をつけて優勝し、王者の貫禄を見せた。「いつもより乗っていた」と絶好調な様子。団体形で1位、組手でも4位に入る勢いだった。
 

6年生男子形 気合の入った演武を披露する山内の島袋琉心=3日、豊見城市の沖縄空手会館(小川昌宏撮影)

 最後の形は得意のクルルンファで臨んだ。ほかの選手の多くも同じ形を演武する中、切れやスピード、表情などで圧倒した。双子の永山瑛太(琉大付5年)・陽向(同)と組んだ団体形は、少ない練習時間だったが中央で2人を引っ張った。1週間前に本格的な練習を始めた組手の4位入賞にも自信を深めた。

 空手好きな母の影響で4歳から稽古を積み、「勝つとうれしいから面白い」と魅力を語る。「これからも努力し続ける。絶対に負けたくない」。昨年も頂点に立った九州大会に向けて気を引き締めた。

(金良孝矢)