カヌースプリントの全日本学生選手権は3日、石川県小松市の木場潟カヌー競技場で行われ、カナディアンペア1000メートルで、大正大の宮国志匠(沖縄水産高出)・津田博翔が3分47秒078で優勝した。宮国はフォア1000メートルでも優勝を飾り、シングルは3位入賞を果たした。
課題だったスタートダッシュが決まって接戦を制した。男子カナディアン1000メートルの宮国志匠(大正大4年)は津田と組んだペアで3連覇を達成。フォアでも優勝をつかみ取った。シングルは惜しくも3位だったが「今までで一番いいレース」と、ペアとフォアいずれも自己ベストを記録する納得の結果だった。
強風でこの日に延期となった決勝は朝早くの実施。シングルから始まったが「いつもと違う」と速度が乗らなかった。しかしペアでは「疲れを感じなかった」と気持ちの切り替えがうまくいった。
苦手のスタートで前に出ることに成功。そのまま先頭を保ち、2位と1秒差もない勝負に競り勝ってみせた。勢いに乗ってフォアも同様の展開で逃げ切った。
「シングルは体力不足が敗因。それでもペア、フォアで優勝できたことは大きい」と来月の国体に向けて弾みになった。最終日の200メートルペアが同大チームで最後のレースとなる。「ペア2冠を狙いたい」と自らを鼓舞した。
(謝花史哲)