台風11号、久米島と宮古島の暴風警報は夜のはじめまで続く見込み 宮古島市鏡原で最大瞬間風速40.1メートル 沖縄全域で5290世帯停電(9月4日午後4時)


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9月4日午後3時現在の台風11号の進路予想図(気象庁のHPより)

 大型で強い台風11号は4日午後4時現在、沖縄本島西の東シナ海上を北上している。久米島や宮古島に出されている暴風警報は夜のはじめ頃まで続く見込み。県防災危機管理課によると、風にあおられて転倒するなどして、少なくとも3人がけがをした。落石でフェンスが傾いたり、立体駐車場の外壁がはがれたりする被害も出ている。宮古島市では道路標識が倒れて道をふさいだ。午後3時現在、先島や本島北部、離島などで5290世帯が停電している。

 午後3時までに観測されている最大瞬間風速は宮古島市鏡原で40.1メートル、渡嘉敷村で39メートル、石垣市伊原間で37.9メートル、久米島町北原で35メートルなど。

 台風は午後3時には久米島の西北西約220キロの海上にあり、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速25メートル以上の暴風域、中心の南西側700キロ以内と北東側600キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。