沖縄SV、悲願JFLへ隙見せず サッカー九州リーグ3連覇 補強奏功、開幕18連勝


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沖縄SV―NIFS KANOYA FC 九州リーグ3連覇を達成した沖縄SVの髙原直泰(右)、秋本和希主将(左から2人目)ら=4日、鹿児島県の鹿屋体育大グラウンド(沖縄SV提供)

 サッカー九州リーグ第20節は4日、各地で行われた。沖縄SVは鹿児島県の鹿屋体育大グラウンドでNIFS KANOYA FC(鹿児島)と対戦し、4―2で勝利。開幕から無傷の18連勝で勝ち点54とした。リーグ戦残り2試合を残し、2019年、21年に続いて3連覇を決めた。日本フットボールリーグ(JFL)昇格につながる、11月開催の全国地域チャンピオンズリーグの出場権を得た。沖縄SVは前半を2―0で折り返したが、後半は押し込まれる場面が増えて2―2の同点に追い付かれた。相手のオウンゴールでリードし、一木立一の得点で突き放した。海邦銀行SCは熊本市水前寺陸上競技場で熊本県教員蹴友団と戦い、0―2で敗れた。通算成績は1勝15敗2分け。

 九州リーグの沖縄SVが2試合を残し、開幕18連勝でリーグ3連覇を達成した。昨季は最終戦までもつれ、首位のヴェロスクロノス都農(宮崎)との頂上決戦で逆転勝利し、連覇をつかんだ。今季はチーム力が増し、厳しいリーグを戦い抜いた。

 チームはDF安在和樹やFW儀保幸英らJ2経験者を獲得し、補強に成功した。特にJ2群馬から移籍したFW一木立一は22得点で得点ランキング1位をひた走る。一木は「JFL昇格を果たすまではまだ何も成し遂げていない」とあくまで通過点と捉える。

 同じく今季加入のFW山田雄太も20得点で2位につけ、攻撃の中心を担う。山田は「全国地域リーグに向け、いい準備をしたい」と気持ちを引き締め直した。GKの花田力は「チームの完成度を今よりもっと高めたい」と隙を見せない。

 昨年の全国地域チャンピオンズリーグ1次予選は3戦で1勝2分け。負けなしだったが2位に甘んじ、決勝ラウンドへ進めなかった。悲願のJFL昇格に向けて監督兼選手の髙原直泰は「課題はあるが、残り2試合や他の公式戦を生かして改善し、JFL昇格を達成したい」とチームを鼓舞した。
 (大城三太)


沖縄SV(54)
 4―2(2―0,2―2)
NIFS KANOYA FC(26)
      

熊本県教員蹴友団(4)
 2―0(1―0,1―0)
海邦銀行SC(5)