アーサとモズクがカップ雑炊に! 水でも調理可能で非常食にも 北中城の「アーサの安里」が開発


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北中城村のアーサを使ったカップ雑炊をアピールする、「アーサの安里」の安里誠代表=北中城村

 【北中城】北中城村でアーサの養殖・販売を手掛ける「アーサの安里」が開発した、カップ雑炊「もずくとアーサぞうすい」が、村内で注目を集めている。お湯を注いで5分待つだけで、手軽に雑炊が食べられると人気だ。安里誠代表は「非常食としてもぴったりだ。子どもから大人まで食べやすい商品になっている」とアピールした。

 雑炊は自社で養殖した乾燥アーサと、県産モズクがたっぷり味わえる。一度炊飯した米を急速乾燥させた「アルファ化米」を使用し、味付けはしょうゆベースであっさりとしている。水でも50分間待てば食べられ、お湯が出ない非常時にも活用できるという。

 新型コロナウイルスの影響で自社のアーサの売り上げが減少したことから、アーサを使った独自商品を作ろうとカップ雑炊の開発を始めた。取引先にサンプルを持ち込み、アンケートを取って量や味を工夫した。今年開催される第46回沖縄の産業まつりの、商工会特産品フェア「ありんくりん市」にも出展予定だ。

 価格は1個238円。県内各地のかねひでやジミー、中部地区のJAファーマーズマーケット、うるマルシェなどで販売している。北中城村内では熱田スーパーのみで販売している。
 (石井恵理菜)