野菜、牛乳、卵…沖縄の離島で物資が品薄 台風11号でフェリー欠航、影響長引く


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台風の影響でフェリーが欠航し、周辺離島は生鮮食品が品薄になっている=写真(池田羊子南大東通信員撮影)

 伊江港と本部港、伊是名村の仲田港と今帰仁村の運天港を結ぶフェリーは天候で再開を判断するが、6日も高波が続く見通し。南大東村、北大東村と那覇港を結ぶ定期船「だいとう」は8月30日に那覇に戻った後、出港できず、現時点では7日に那覇を出港し、8日に両村に入港予定。

 伊江へのフェリーは8月31日午後から6日間欠航。伊江港近くのスーパー従業員の玉城好美さん(52)は「品切れした商品もあるので早く通常通りの運行に戻ってほしい」と話した。

 伊是名村は9月2日午前に本島行きのフェリーが出航し、運天港での停泊が続く。仲田区共同売店の石原昌勝店長は「牛乳や豆腐、野菜などが品切れになった。明日ぐらいには品物が来てくれたらいいが」と話した。

 Aコープ南大東店の男性従業員は「牛乳、卵などいろんなものが不足している。野菜もほとんどない」と話した。次の船も出られない場合、空輸を検討するという。

 北大東村のホテル・レストラン「ハマユウ荘」の沖山靖さんは「準備していたので現時点では問題ない。船がまた出られなければ少し厳しくなるだろう」と話した。
 (松堂秀樹、伊佐尚記)