ライフル射撃の関西学生スポーツ選手権大会は4日までに、大阪府能勢町ライフル射撃場で行われた。女子の50メートルライフル3姿勢60発決勝で饒平名アリス(興南高―同志社大)が445.9点を上げて優勝した。饒平名は50メートルライフル伏射60発で準優勝し、10メートルエアライフル立射60発でも3位に入った。
国体出場を逃した悔しさから気持ちを切り替えての優勝だった。饒平名アリス(同志社大4年)は、決勝進出を懸けた本選で点数を伸ばし2位通過で8強入り。決勝でも気持ちを楽にして的を撃ち抜いた。
国体本大会の予選となる九州ブロックは5位で、本戦への通過はかなわなかった。「本来の実力なら通過できる」はずだったが、最後の試技でミスが出た。成年女子の県代表を務める重圧が思った以上に競技に影響してしまった。
深く落ち込んだが、気心の知れた大学の仲間たちとの競技は、うまく立ち直るきっかけになった。優勝は約1年ぶり。「素直にうれしかった」。
次は全日本インターカレッジがある。「国体の経験を生かし団体優勝できるようなパフォーマンスを出せるよう練習してきいたい」と力を込めた。
(謝花史哲)