バドミントンの琉球ブルファイツに菊池裕太が加入 「世界一を目指す」


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軽快な動きでシャトルをさばく菊地裕太=8月27日、うるま市石川体育館(大城三太撮影)

 バドミントンの県内クラブ「琉球ブルファイツ」に菊地裕太(26)=岩手県出身=が加わった。9月から2年間の契約となる。菊地はS/Jリーグ1部の東北マークス(宮城県仙台市)に7月末までの約4年間所属。大学4年時に内定選手という形でリーグに出場し、シングルス7戦全勝の結果を残した。当時2部だったチームの1部昇格に大きく貢献した。「バドミントンが大好きで選手として世界一を目指している。ご縁があってブルファイツに加わることになった」と目を輝かせた。

 東北マークスでは本社の経理でフルタイムで働き、競技と向き合う時間が少なくなっていた。「このままでいいのだろうか」と退職に踏み切った。ブルファイツの西平工代表が知り合いを通じて菊地選手とつながり、条件が一致して所属が決まった。

 菊地は国際試合などを転戦する予定。沖縄在住ではなく、ブルファイツが出場する全国大会前などに合流しチームの一員として活動する。自らのスタイルについて「ネット際のプレーが得意。状況に応じた柔軟な試合運びや相手が嫌がるプレーを心掛けている」と語る。両親も選手として活躍したバド一家で育った。特に母・洋子さんはサントリーに所属し、国内屈指の実力者だった。

 チームはS/Jリーグのチャレンジリーグ参入を目標に据えるが、6月の全日本実業団選手権では出場権が得られる32強入りを惜しくも逃した。大城真吾選手兼監督は「予選をいい形で勝ち上がったが、体力面できつかった。勝負どころであと一押しが足りず、気持ちの面で課題もあった」と振り返る。「大きな戦力になる」と菊地選手を歓迎しつつ「それに甘えて一人だけに頼るのはでなく、みんなで実力を伸ばしていきたい」とチーム全体の底上げを誓った。
 (大城三太)