勇壮な演舞と歌三線…3年ぶりのエイサーに躍動 南城・大城青年会


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勇壮なエイサーを披露した大城青年会=8月20日、南城市大里大城

 【南城】南城市大里大城区で8月20日、大城青年会による「エイサーまつり」が開かれた。コロナ禍の影響で同青年会のエイサーは3年ぶりの開催となった。区内外から多くの人が公民館(大城集落センター)前の広場を訪れ、演者55人の勇壮な演舞と、4人の地謡による歌三線に酔いしれた。

 大城青年会のエイサーは例年、旧盆のウークイ後に開催する豊年祭の綱引き後に行う。

 2020年と21年はコロナ禍のため中止となった。今年は3年ぶりの開催が決まり、青年会は6月からエイサーの練習に励んできた。しかし新型コロナウイルスの感染が再拡大し、豊年祭は10月8日に延期となった。青年会は「エイサーだけでも演舞しよう」と、8月開催にこぎ着けた。

 まつりでは50分間、演者による大太鼓とパーランクーの力強いばちさばき、しなやかな手踊り、京太郎(ちょんだらー)のユーモラスな舞が披露された。青年会長の徳元亮平さん(26)は「会長就任後初めてのエイサーだった。3年ぶりなので踊りが崩れないように練習を重ねてきた。自分たちの演舞を披露する機会が得られて、とても良かった」と笑顔を見せた。

 エイサーまつりでは、同区出身の琉球古典音楽家・大城貴幸さんと、八重瀬町新城出身の琉球民謡歌手・新垣成世さんの民謡ショーなどもあり、会場を盛り上げた。
 (金城実倫)