キングス快勝、仙台に96-77 復帰の田代が5得点で貢献 プレシーズンマッチ第1戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは10日、沖縄アリーナで、昨季B2準優勝でB1昇格を果たした仙台89ERSとプレシーズンマッチ第1戦を行い、96―77で勝利した。新加入のジョシュ・ダンカンは岸本隆一の18得点に続く16得点を挙げてチームの勝利に貢献した。松脇圭志もスタートで出て第2クオーターに3点弾を決めるなど活躍した。田代直希は昨年11月に負傷して以来のプレーを見せた。新たなメンバーも加わり、高い得点力で終始試合を優位に進めた。試合終了後には元キングスの金城茂之氏(仙台アシスタントコーチ)の永久欠番セレモニーが開かれた。第2戦は11日午後6時から同会場で行う。

▽プレシーズンマッチ
琉球ゴールデンキングス
 96―77(25―16,23―22,23―17,25―22)
仙台89ERS


 キングスの要が帰ってきた。昨年11月の試合で左足を負傷して以来、約10カ月ぶりにコートに戻ってきた田代直希が5得点を挙げるなどチームを勝利に導き、今季開幕に向けて好スタートを切った。
 

キングス―仙台 第2クオーター、けがから復帰し、ファンの前で躍動する田代直希=10日、沖縄アリーナ

 第2クオーター(Q)、けがの不安を見せない機敏な動きで中へ切り込み、フローターシュートを決めた。さらに3点弾を沈め、第3Qには新加入のジョシュ・ダンカンの3点弾をアシストした。主力としてチームをけん引する姿を見せ「(ファンを)がっかりさせたくなかった」と力を込める。昨季は準優勝をベンチで見守り「舞台に立てず正直悔しかった。無力さを感じた」。それだけに今季に懸ける思いも強いはずだが「最後に役に立つ選手になれたらいい。ゆっくりコンディションを上げていきたい」と焦りはない。

 この日は、ダンカンに加えて新加入の松脇圭志もプレーした。桶谷大ヘッドコーチは「2人に共通するのは外からのシュート力。脅威を与える選手だと思う」と期待を寄せた。プレシーズン初戦の勝利に「開幕に向けていい試合ができた」と、まずまずの手応えをつかんだ様子だ。

(謝花史哲)