玉城氏が最後の訴え「辺野古反対ぶれず」 沖縄県知事選


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 任期満了に伴う第14回沖縄県知事選挙は11日、投開票日を迎えた。県内最大の政治決戦に向け、いずれも無所属で、新人で前衆院議員の下地幹郎氏(61)、新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦、現職の玉城デニー氏(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=は8月25日の告示から自身の政策を有権者に熱く訴えてきた。選挙戦最終日の10日、3氏は選挙戦を締めくくる「打ち上げ式」をそれぞれ開き、最後まで支持を訴えた。(’22知事選取材班)


 

ガンバロー三唱で気勢を上げる玉城デニー陣営=10日午後、那覇市泉崎(塚崎昇平撮影)

 県知事として、この4年間に起きたさまざまな自然的事象に対しても、皆さんの力をお借りしながら、努めてきた。首里城火災や豚熱、新型コロナなどで県民のために職員は頑張ってくれた。4年間に後悔もないからこそ、やり残した事柄がある。若年妊産婦、子ども食堂、18歳から20代半ばの皆さんの支援などを充実させる。誰一人取り残すことのない、沖縄らしい社会を実現したい。

 辺野古新基地建設は完成できない。普天間の危険性除去は部隊を県外・国外に移し、オスプレイやヘリが上空を飛ばない日常を取り戻す。玉城デニーは絶対にぶれない。再び、県知事としての役割を担わせてほしい。


多様性認める社会へ

 泉健太立憲民主党代表 先日国会で岸田首相と国葬について論戦した。相手候補の動きを見ると、知事選と旧統一教会の話は関係ないと言えない。多様性を認める世の中をつくるデニー氏か、多様性に反対する相手候補かの戦いではないか。
 

「不況」要因は自公に

 志位和夫共産党委員長 相手は『県政不況』と言うが、消費税を上げ賃金が上がらなくしたのは自公政権だ。政権丸抱え候補に暮らしは良くできない。反社会的集団、旧統一教会の関連行事に何回も出た人を知事にさせてはいけない。
 

県民の命を守る知事

 福島瑞穂社民党党首 翁長雄志前知事の意思を引き継いで4年間頑張ってきたのが玉城デニー知事だ。辺野古新基地を容認する人を絶対に選ばないでほしい。子や孫、沖縄の未来に基地はいらない。県民の命を守れるのは玉城氏だけだ。
 

立場超え新基地反対

 城間幹子ひやみかちうまんちゅの会会長 私たちの子や孫を守るために頑張ろう。知事選では、新基地建設が主要争点だ。保革・党派・立場を超えて、反対の意思を表明する。その先頭にいるデニー氏を、私たちは一人にしない。
 


選対アピール

 選挙は大接戦。玉城候補は台風対策など公務優先の中、カイザ県議補選、ナカニシ宜野湾市長選、統一地方選とセットで取り組んできた。県経済・県民生活再生、子ども・若者・女性支援、基地問題など、県民の声に応えるのは玉城候補だ。「誰一人取り残さない、平和で誇りある豊かな沖縄」へ、県民と共に歩む県政、県議会で負ける訳にはいかない。絶対に勝つ。

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