松川さん「応援に心から感謝」 宜野湾市長選で再選 「住んで良かったと思える市に」2期目へ意気込み


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当選が確実となり、笑顔を見せる松川正則さん(右)=11日午後10時9分、宜野湾市大謝名の選挙事務所(ジャン松元撮影)

 【宜野湾】11日午後9時55分ごろ、報道各社の当選確実の知らせを受けた松川正則さんは普段通りの柔らかな表情で、妻の秀子さん(68)やそばにいる家族に笑みを浮かべた。佐喜真淳前市長の後を継ぎ、市政に尽くした4年間の実績をアピールした。拍手と指笛で迎えられる中、支持者らにお辞儀を何度も繰り返し、「当選を勝ち取ることができた。改めて応援いただいて、心から感謝します」と涙を浮かべて語った。

 2012年から宜野湾市副市長として、当時市長だった佐喜真さんを6年間支えた。すでに報道各社が佐喜真さんの落選を伝えていたが、午後9時45分ごろ選挙事務所に現れると、グータッチを支持者と交わし、市長選の結果を待った。再選を確実にし「2期目に向けて、皆さまと共に宜野湾が一番だと、住んで良かったと思えるような宜野湾市をつくる」と決意を新たにした。

 出馬表明後は米軍普天間飛行場の返還やコロナ下での経済再生などを訴えた。妻・秀子さんと一緒にあいさつ回りや手振りを続け、すっかり顔も日焼けした。「宜野湾市が発展していると実感している」と力強く語った。

 座右の銘は普天間高校時代に出合った「僕の前に道はない 僕の後に道はできる」。この言葉で挑戦する姿勢を学んだ。宜野湾市役所に入庁して45年、市の発展に尽くし、市政4年間は市道11号開通による交通渋滞の緩和や西普天間住宅地区の跡地開発などの実績を残した。「宜野湾市の発展、市民の生活向上を一生懸命に取り組む」。新たな道を切り開くため歩みを進めていく。
 (古川峻)