キングス、仙台に連勝98-90 新加入の松脇が攻守に存在感


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キングス―仙台 第2クオーターの終了間際、クイック動作の3点弾を決めてファンを沸かせた新加入の松脇圭志=11日、沖縄アリーナ(謝花史哲撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは11日、沖縄アリーナで、仙台89ERSとプレシーズンマッチ第2戦を行い、98―90で勝利し2連勝した。

 キングスは第2クオーター(Q)に、ジャック・クーリーを中心に31得点を挙げ、この日も得点力の高さを見せつけた。しかし第3Qは10得点にとどまり逆転を許すなど波の激しい試合になった。両チームとも終始ファウルが多く大味な内容に。最終第4Qに落ち着きを取り戻したキングスは、競り合いから終盤に連続3点弾などを決めて逃げ切った。

 次はアイランドゲームとして昨季B1東地区7位で、昨季までキングスでプレーした並里成が移籍した群馬クレインサンダーズと17日午後6時に沖縄アリーナで戦う。

 1クオーター(Q)だけで30得点を挙げる爆発力と持ち味の堅守でキングスが真骨頂を発揮した。第2Qにボールを簡単には運ばせない激しい守備に加えて大黒柱のジャック・クーリーが得点を量産した。インサイド勝負から要所で3点弾を決めてリードを広げた。第4Qにも32点を奪い勝ちきった。

 ひときわファンの歓声を浴びたのは新加入の松脇圭志だった。第2Q終了間際のワンプレー。ボールを保持する相手に体をぶつける勢いの厳しい守りでパスの出どころを阻止。シュートミスにリバウンドでも食らいつきボールを取り返すと、サイドでパスを受け、クイック動作で3点弾を沈めた。

 西地区連覇を支えてきた在籍4年目のクーリーは3点弾も沈めるなど第2Qだけで19得点と変わらず存在感を見せつけた。

 第3Qに得点が停滞するなど課題もあったが、仙台戦2試合ともしっかりと勝利を収めた。強みを生かして勝利に貢献した松脇は「キングスの一員になったとやっと実感が湧いた。キングスは守備が強いチーム。自分もまずはそこをしっかりとやりたい」と強化ポイントを見つめた。
 (謝花史哲)


▽プレシーズンマッチ

琉球ゴールデンキングス
 98―90(25―27,31―17,10―23,32―23)
仙台89ERS