11日に投開票された北部3町村の首長選は、本部町が無所属現職の平良武康氏(72)、大宜味村が無所属新人の友寄景善氏(67)、伊是名村が無所属新人で前副村長の奥間守氏(68)がそれぞれ当選を果たした。3人に抱負などを聞いた。
―何が評価されたか。
「41年間の行政マンとしての経験と、普段から地域の人たちと親しくやってきたことへの親近感だと思う」
―最優先の課題は。
「移住・定住の促進だ。人口が年々減少し、村経済に影響するとともに担い手不足を招いている。Uターン、Iターン、Jターンも含めて人口増を図らなければならない」
―人口増への具体策は。
「前田政義村長の促進策を受け継ぎ、住宅を各字に建設していきたい。単身者だけでなく家族が住めるように、空き地のあっせんをして、村外にいる人が住宅を建てられるようにしたい。住宅単価の高騰の中、売買の支援か、村営住宅とするか、どのような方法があるか検討していく」
―農漁業に関しては。
「農業の助成事業は継続し、老朽化した漁業組合のモズク加工場を建て替えたい」
―伊平屋島との架橋計画について。
「架橋は何十年も前から働き掛けており、今は県の調査を見守っている状況だが、伊平屋村との促進協議会を通じて早期実現を国と県に働き掛けていきたい」
―村議選と同日選となった。
「ブレーンとなる議員が当選し、若い人も出てきた。議員と執行部は車の両輪。村の振興発展、住みよい村づくりと、目指すところは一緒だ」
―そのほかに進めたい政策は。
「永代供養施設を整備したい。フリーWi―Fiの整備も進める。村民生活の利便性が高まり、観光客による村の発信にもなる。子育て支援は学力向上、人材育成とも関連するが、子どもの貧困が問題となる中で、高等教育を断念する子がいては困る。専門学校、大学に行けるように、意欲ある子を支援していきたい」
(聞き手 増田健太)
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おくま・まもる 1954年7月25日生まれ、村内花出身。明治学院大卒。1982年村役場職員。総務課長、村議会事務局長などを歴任し、2015年から副村長。