ビーチバレー少年男子、源河・安仁屋が頂点 きっちり課題修正、ストレートで完勝 高さと技術かみ合う とちぎ国体


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「いちご一会とちぎ国体」の少年男子ビーチバレーボール決勝で、スパイクを放つ安仁屋光葉(左)と源河朝陽(右)=13日、栃木県足利市の特設ビーチバレーボール会場(提供)

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は13日、栃木県各地で先行の4競技5種目を行い、県勢は2競技に出場した。宇都宮市ユウケイ武道館で行われた弓道成年女子で沖縄代表(外間みゆき、有水ゆい、益本奈緒子)は近的(射距離28メートル)決勝で愛知に11―9で勝利。決勝トーナメント1回戦は宮崎に9―7、準決勝は石川に9―8で競り勝った。成年女子は1963年に遠的で優勝経験があるが、近的での全国一は初。ビーチバレーボール少年男子の源河朝陽・安仁屋光葉(西原高)は、決勝で松本・東金(岡山)に2―0で勝った。準決勝は藤田・前田(兵庫)を2―0で下した。少年の部が正式競技となった2019年の「いきいき茨城ゆめ国体」以来の優勝となった。

 ビーチバレー少年男子の決勝戦。源河朝陽(西原高3年)が上げたトスを、安仁屋光葉(同)がスパイクで打ち込みブロックアウトを誘った。勝負を決める21点目のプレーを終え、2人は抱き合って喜んだ。2人とも「初の日本一のタイトルでとってもうれしい」と感無量だった。

 源河が安仁屋を誘い、7月にペアを結成。8月の全日本ジュニア選手権で3位に入賞し、国体でさらなる大仕事をやってのけた。

 前日の準々決勝までは油断もあり、1セットを奪われる展開が多かった。しかし試合を重ねるごとに調子を上げ、この日の準決勝、決勝は1セットも落とさずストレート勝ち。186センチの源河、180センチの安仁屋の高さとテクニックがかみ合い、パスなど前回の課題もきっちり修正した。

 2009年国体の成年男子で準優勝し、19年優勝の少年男子も指導した浜川直洋監督(首里高教諭)は「決勝は一番良い試合をしてくれた。よく頑張った」とねぎらった。

 引き続き国体で6人制バレーの出場も控える2人。源河が「日本一に恥じないよう、良いところまでいけたら」と語れば、安仁屋は「日本一になった自信を持って臨んでいきたい」と気を引き締めた。
 (金良孝矢)


<ビーチバレー>
 (足利市特設会場)

▽少年男子準決勝

源河・安仁屋
 2―0(21―18,21―15)
藤田・前田(兵庫)

▽同決勝

源河・安仁屋
 2―0(21―15,21―17)
松本・東金(岡山)