人との交流が健康の鍵 地域ケア会議で課題分析 沖縄市包括支援センター


社会
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介護や福祉課題で自治会の役割の重要性を学んだ研修会=7日、沖縄市山内公民館

 【沖縄】笑わない人は脳卒中リスクが1.6倍増―。沖縄市地域包括支援センター西部南(森田ひとみセンター長)の地域ケア会議が7日、市山内自治会公民館で開かれ、センターが担当する諸見里、南桃原など5地区の自治会長や福祉施設の関係者ら30人余が課題を学んだ。

 「地域づくりは公民館が主役」のテーマで琉大人間社会学科の田中将太専任講師が、センター圏域の現状分析を踏まえた上で諸課題を解説した。

 その中で健康の重要な決定要因として(1)人との交流が週1回未満から健康リスクに(2)スポーツはグループで行った方が良い(3)サロン参加群で要介護認定率が低い(4)地域組織参加率が高いと認知症リスク者の割合が下がる―など、地域ごとのリスクを分析し、提示した。

 その後、参加者は「地域の特徴からの気付き」「近隣の助け合い体験」のテーマを設定し、カードゲームも交えてワークショップを行った。

 研修会に参加した仲宗根友弥山里自治会長は「助け上手、助けられ上手など課題解決のたくさんのヒントを学んだ。新公民館完成後に向け、より多くの区民が参加できる活動に取り組んでいきたい」と話していた。

 森田センター長は「ケア会議を重ね、地域の仲間づくり、居場所づくり、支え合いのまちづくりをサポートしていきたい」と強調した。
 (岸本健通信員)