旅の途中に羽地で一休み ツバメチドリ


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セイタカシギの近くでくつろぐツバメチドリ=名護市の羽地ターブックヮー(山原昼夜さん提供)

 【名護】名護市の羽地地区の田んぼ、通称「羽地ターブックヮー」に、秋の渡りの時季に見られる旅鳥のツバメチドリ(ツバメチドリ科)が飛来しているのがこのほど確認された。

 野鳥愛好家の山原昼夜さんが撮影した写真には、幼鳥とみられるツバメチドリ1羽がセイタカシギの隣でくつろいでいる様子が映っている。

 ツバメチドリは全長25センチほどで、夏は中国やロシアで繁殖し、冬になると南下しながら東南アジアやオーストラリアで越冬する。渡りの途中で日本にまれに飛来する。草地や乾燥した農耕地、埋立地などに生息する。

羽を休めるツバメチドリ(山原昼夜さん提供)

 山原さんは「初めて見た。数は少ないが旅鳥、または夏鳥として県内に渡来し繁殖すると言われている」と話した。

 環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。 (松堂秀樹)