第72回県高校野球秋季大会第9日は18日、沖縄市のコザしんきんスタジアムなどで2回戦8試合を行った。第2シードの北谷は首里に6―2で勝利した。宜野座は具志川商を延長十回の末、8―7で破った。糸満はコザに10―1の八回コールド勝ち。KBC未来は開邦・真和志・南部農林・南部商を25―1の五回コールドで退けた。ウェルネス沖縄は八重山を24―7の五回コールドで下した。宮古は向陽に7―0の八回コールドで勝った。浦添商は豊見城南に10―0の六回コールド勝ちを収めた。エナジックは那覇に8―0の七回コールドで白星を挙げた。19日は継続試合・順延となっていた残りの2回戦4試合を行う。
五回まで1安打に抑えられていた糸満打線が、六回以降、一気に畳み掛けた。途中からノーステップ打法を取り入れ、打球角度30度を意識して中堅方向を狙い、先発エースを攻略。終盤の3イニングは10安打9得点の猛攻で突き放した。
初回は立ち上がりを攻め、四球から4番西村心平の適時二塁打で幸先良く先制した。しかしその後の追加点は遠かった。緩急を付けた投球に翻弄(ほんろう)され、打ち損じが重なる。三~五回を三者凡退に切られると、四回からノーステップ打法で目を慣らした。
グラウンド整備が終わり、気持ちを切り替えて臨んだ六回。2死から四球の走者を置いて打席に立ったのは西村。「何としても(走者を)かえしたい」。追い込まれるが5球目を捉え、左前への適時打として均衡を破る。後続も外野に飛ばす安打で続いて勢いづいた。
投げては先発の城間奨太が低めの投球を貫き、6回を1失点にまとめてゲームをつくった。次戦は夏に先輩たちが敗れたKBC未来。互いに中学の同級生も多いという。西村は「絶対に勝ちたい」と闘志を燃やす。
(金良孝矢)
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●五回までは1失点に抑えたコザのエース比嘉嗣逞(つぐとし) 六回以降は体力不足で2アウトから四球を与えたり、先頭打者に打たれたりして課題が見えてきた。試合をつくれる安定感のある投手になりたい。