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海外や県外移住者の子弟と県内の中高生が、オンラインなどで交流しながら沖縄の文化や歴史を学ぶ、ウチナージュニアスタディー(沖縄県主催)の成果報告会がこのほど、浦添市のJICA沖縄センターで開かれた。国内からの参加者は対面、海外の参加者はオンラインで行われた。米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジルなど海外4カ国と県内外から31人の若者が参加した。
7月に移民理解ワークショップや家系図作成のプログラムなどを実施した。8月にはサバニ体験や平和ワークショップ、アルゼンチン県系3世のシーサー職人による講話とシーサー作り体験などを行った。県立博物館の学芸員による復帰50年の歴史を学ぶ講話、三線・三板、琉歌体験、名護岳トレッキングなど、歴史・文化・自然学習の合宿もあった。
最終日の報告会では、参加者が作った琉歌を「てぃんさぐぬ花」の曲に合わせて、三線と三板で披露した。その後、今後のアクションプランを発表した。「世界のウチナーンチュ大会に向けてPR動画の作成」「歌で世界をつなぐ音楽ビデオの作成」「オリジナルのお菓子の出品」「二世三世の思いを次世代につなぐアクション」など、熱のこもった発表が次々に行われ、来場者から拍手が送られていた。
ブラジルから参加した小波津まきこさん(20)は「沖縄の文化を学び、一生の友達をつくることができた。祖先の歴史と文化を改めて学習するだけでなく、親友と話題を共にすることができた。この思い出はいつまでも忘れることはないだろう。ブラジルに来たら大歓迎する」と感想を伝えた。参加者らはオンラインで、ウチナーンチュの強い絆を確認し合い、今後の交流を約束した。
ジュニアスタディーは10月に開かれる第7回世界のウチナーンチュ大会のプレイベント。2001年の第3回大会の際に初めて実施され、今年で21回目。
(安里三奈美通信員)