祖父の戦争体験、つながっている命に感謝 伊江婦人会の島袋さんに県知事賞 婦人の主張中央大会


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「いのち輝かせて」の演題で発表し県知事賞に選ばれた伊江村婦人会の島袋明奈さん=20日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 女性の自己啓発と地位向上などを目的に、第54回婦人の主張中央大会(主催・県婦人連合会、琉球新報社、ラジオ沖縄、沖縄テレビ放送)が20日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。最高賞の県知事賞は「いのち輝かせて」の演題で発表した北部地区伊江村婦人会の島袋明奈さんが受賞した。県内6地区の代表9人が発表し、婦人会や仕事、家族などについての体験を述べた。

 島袋さんは伊江島の「集団自決」(強制集団死)の生存者である祖父から戦争体験を聞いたことがきっかけで、平和の尊さや命の大切さを伝えたいと思うようになった。つながっている自身の命に感謝し「大切ないのち輝かせて」と未来へとつなげていく決意を語った。

 県教育長賞は君島智子さん(石垣市白保婦人会)、県婦人連合会長賞は上門敦子さん(那覇市婦人連合会)が受賞した。このほか琉球新報社長賞に知花阿恵子さん(読谷村婦人会)、ラジオ沖縄社長賞に宮城みゆきさん(大宜味村婦人連合会)、沖縄テレビ放送社長賞に瀬名波牧さん(北中城村婦人会)、県畜産振興公社理事長賞に本若いずみさん(石垣市大浜婦人会)、奨励賞は奥間郁子さん(宮古地区婦人連合会)、下地菊江さん(宮古地区婦人連合会)が選ばれた。
 (金盛文香)