「プラごみを 減らして守れ! うちなー美ら海」キャッチフレーズを選定 沖縄県の万国津梁会議


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キャッチフレーズが報告されたプラスチック問題に関する万国津梁会議=16日午前、那覇市古波蔵の県畜産振興公社

 プラスチック資源循環社会への変革を有識者が議論して提言をまとめる「プラスチック問題に関する万国津梁会議」の2022年度第2回会議が16日、那覇市古波蔵の県畜産振興公社会議室で開かれた。同会議が募集していた問題解決のためのキャッチフレーズに、兵庫県在住の脇本啓子さんの「プラごみを 減らして守れ! うちなー美ら海」が選ばれたことが報告された。

 会議は7月1日~8月1日にキャッチフレーズとアイデアを募り、県内外からキャッチフレーズが1220点(621人)、アイデア557件(393人)が寄せられた。

 脇本さんは「率先してプラスチックごみを減らすこと、海洋投棄をなくすことが沖縄の人々の願いであり、未来に美しい海を届けることにつながる」とキャッチフレーズに込めた思いを説明した。

 この日の会議では有識者がこれまで上げた意見を反映させ、寄せられたアイデアも盛り込まれた提言案が議論された。案では取り組みを27年度までに始める「短期」、32年度までに始める「中期」、37年度までに始まる「長期」に分けて施策が示された。有識者からは数値目標を掲げて計画を作るよう求める声や、取り組みを進めるための部局横断的な体制を求める声が上がった。

 会議は年内にも寄せられたアイデアを県のホームページで公開するほか、23年3月に知事に対して提言を行う。
 (安里周悟)