陸上の第49回県高校新人対校選手権大会が22日、沖縄市コザ総合運動公園陸上競技場で開幕した。女子1500メートルで親川杏花(北山1年)が4分38秒22で頂点をつかんだ。女子走り高跳びの大底桃花(普天間2年)は1メートル60で1位に輝いた。男子砲丸投げは、外間勝結(与勝1年)が13メートル72で制した。男子走り幅跳びは与儀実頼(中部商1年)が6メートル92で優勝した。
男子400メートルリレーは那覇西(奥間政太、池田澪、大城貴仁、川田忠輝)が42秒29、女子は普天間(大濵七実、今村香保、大底、多嘉山こころ)が50秒99で制した。大会は24日まで同競技場で行われる。
親川、生一レースけん引
女子1500メートルの親川杏花(北山)が4分38秒22と力走し、大会記録まで1・2秒と迫った。「3周目にペースが落ちてしまった」としながらも、自己ベストに充実感を漂わせた。
10日の秋季陸上では800メートルを2分15秒33の大会新で優勝しており、成長はとどまるところを知らない。
一方、レースを引っ張る親川に負けじと食らいついたのが、同じ北山の生一風花だった。「残り200メートルで少し離された」とタイムは1秒差。「いつもは1周目で離されてしまうが、今日は付いていけた」とこちらも自己新でゴールを駆け抜け、満足の表情だった。
親川は南風原町の南星中で本格的に陸上を始めた。生一は南城市の玉城中でバスケ部引退後から、なんじぃACで力を伸ばした。
2人は中学時代から競い合うライバルでもある。中学3年の今年1月、全国都道府県対抗女子駅伝に県代表として出場している。共に北山高へ進もうと誓い合ったという。「最大の目標は駅伝で都大路を目指すこと」と口をそろえる。頼もしい1年生が集い、長距離や駅伝に強い北山の新たな世代の幕開けに期待が掛かる。
(大城三太)
与儀、最終跳躍で逆転
男子走り幅跳びの与儀実頼(中部商)が最終6回目の跳躍で逆転勝利をつかんだ。6メートル92はこれまでの自己ベストを約50センチ上回る記録で「最高の気分。自分でも驚いた」と跳び上がった。仲間で同級生の米城琉司の存在も大きかった。米城は4位だったが「彼の背中を追い続けてきた」と大きな目標となっていた。
那覇中時代はバレー部に所属。高校から走り幅跳びを始めたが、体のばねを生かして記録を順調に伸ばしてきた。
目標に設定していたのは6メートル50。「会場のみんなが手拍子してくれて気持ちが盛り上がった。新しいスパイクもなじんでいた」と背中を後押しした。
本村優顧問は「体の強さはあるが、まだまだ足が遅く、スプリント力をつければもっと良くなる」と伸びしろに期待する。
23日は三段跳びに挑む。「2冠を狙いたい」と自信をみなぎらせた。
(大城三太)