男子三段跳びで普天間高の宜野座が大会新記録 執念の優勝 陸上高校新人大会


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 陸上の第49回沖縄県高校新人対校選手権大会2日目は23日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場で行われた。宜野座海晴(普天間2年)が男子三段跳びで14メートル31の大会新記録で頂点に立った。女子走り幅跳びでは喜久里彩吹(那覇国際高1年)が大会記録に2センチに迫る5メートル75を跳び優勝した。女子800メートルは仲村奈穂(北山高2年)が2分22秒56で制した。男子100メートルは川田忠輝(那覇西高2年)が10秒77、女子100メートルは當眞紗南(那覇西高2年)が12秒28で優勝した。大会は24日まで同競技場で行われる。


 宜野座海晴(普天間)が男子三段跳びでこれまでの大会記録を6センチ上回る14メートル31の新記録をたたき出した。14メートル05だった自己ベストも大きく更新。本人は「記録よりも優勝にこだわった」とあくまで冷静に語った。
 

男子三段跳び決勝 14メートル31の大会新記録で優勝した普天間の宜野座海晴=23日、沖縄市陸上競技場(大城直也撮影)

 22日の走り幅跳びでは最終6回目の跳躍で与儀実頼(中部商)に逆転を許し、惜しくも2位となった。三段跳びでも与儀と戦い、「気持ちを切り替え、今日勝つことだけを考えた」と臨んだ。

 新記録を出したのは2回目の跳躍。ホップとステップでフォームを崩し「まずい」と思ったが、何とか最後のジャンプまで持ちこたえることができた。「着地した後の風景が今までと違っていた」。1・9メートルの追い風も味方した。

 電光掲示板に距離が映し出されると、観客から「おお」という歓声が聞こえ、拍手が送られた。

 それでもまだ満足はしていない。目指すは15メートル。県記録14メートル79を上回る数字で、「年内にもう一度自己ベストを更新」と直近の目標に掲げる。10月中旬に全九州高校新人大会を控える。「レベルの高いライバルたちが出場する。最低でも3位に入りたい」と意欲を示した。

(砂川博範)