アスティーダ惜敗、変化球を攻略できず 東京のカルデラノが壁に 卓球Tリーグ


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 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは23日、東京都のアリーナ立川立飛で木下マイスター東京と対戦し、ビクトリーマッチの末に2―3で敗れた。

 第1マッチダブルスは張本智和・木造勇人が0―2で敗れた。第2マッチシングルスは張本が3―0でストレート勝ち。第3マッチシングルスは有延大夢が0―3で敗れた。第4マッチシングルスは吉村和弘が3―0で勝利した。1ゲームで勝者を決めるビクトリーマッチは吉村がウーゴ・カルデラノに7―11で敗れた。

 通算成績2勝2敗で勝ち点8。次戦は24日、埼玉県の浦和駒場体育館でTT彩たまと対戦する。


吉村の活躍 チームに影響

 東京を相手にビクトリーマッチで勝利を逃した。好調の吉村和弘と世界ランク5位のウーゴ・カルデラノが激突し、中盤までは競り合う展開だった。しかし、5―4から5連続失点で一気に流れを持っていかれた。ネットにかけたり、オーバーしたりと相手の変化球を攻略できなかった。

 吉村は第4マッチの及川瑞基に対し、攻撃的レシーブ「チキータ」で攻めの姿勢を貫き、主導権を握った。サーブも有効だった。戦略的に種類を変えながら巧みに得点を奪った。

 試合の流れを左右するダブルスは張本智和・木造勇人にいつもの粘り強さが見られず、3―11、5―11とあっさり敗れた。しかし、次のシングルスで張本が、前回に続いてカルデラノをストレートで破ってイーブンに戻した。チキータを駆使し、常にリードする圧巻の展開だった。

 主将の有延大夢は精彩を欠いて敗れた。レシーブの精度が安定せず、課題を残した。1年ぶりにチームに戻った吉村和の活躍ぶりがチームの成績に大きく影響しそうだ。

(大城三太)