【豊見城】10月2日告示、同9日投開票の豊見城市長選は、25日で告示まで1週間となった。現職で2期目を目指す山川仁氏(48)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、新人で前市議の徳元次人氏(41)=自民、公明推薦=、NPO法人理事の辻内岳晴氏(42)の3氏が立候補を表明している。各政党や団体から支援を受ける山川氏と徳元氏による事実上の一騎打ちとなる見通しだ。両氏に現市政の評価や経済、福祉政策などについて聞いた。 (聞き手 照屋大哲)
―出馬を決めた理由は。
「3期12年の市議活動で、この4年間、初めて野党として行政を見た。市は停滞ではなく衰退している。本来、市はポテンシャルが高く、もっと伸びるまちだ。私の政策で良くしたいと思った」
―現市政の評価は。
「子どもに関する政策の推進など一定の評価はできる。だが老朽化した給食センターや市立中央公民館の建て替えなどに着手していない。行財政も厳しく改革が必要だ」
―重点政策は。
「インフラ整備で企業誘致を図り、税収をアップさせる。英語教育を特化し、グローバルな人材を育む。若い時からマネーリテラシー(金融教育)をし、資産形成などを学べる環境にしたい。県内最大級の室内型公園も整備する」
―経済政策は。
「観光に注力する。観光客が素通りではなく市内で消費できるようにしたい。名嘉地IC周辺を整備し、企業進出を図る。豊見城総合公園に複合型施設『森の風テラス』を建て、雇用創出や経済波及効果を生み出す」
―福祉、教育、子育て政策は。
「現市政は、高齢者福祉に手薄な面がある。水泳教室の人気が高く、市の公共プールを新設し利用対象者を増やす。保育園に定額制サービス『サブスクリプション』を導入し、週末に布団などの洗濯を業者に任せ、保護者らは手ぶらで登園、帰宅できるようにしたい」
―他候補にない自身の強みは。
「企業や若者、同級生など人とのつながりだ。3男1女の子育て真っ最中で、子育ての課題を実感できることだ」