喜久里(那覇国際)、當眞(那覇西)が2冠 陸上県高校新人大会


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 陸上の第49回沖縄県高校新人対校選手権最終日は24日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場で行われ、女子三段跳びの喜久里彩吹(那覇国際1年)が11メートル84の大会新を出し、走り幅跳びと合わせ2冠を成し遂げた。男子3000メートル障害で島袋翔(北山1年)が9分24秒16の大会新で優勝した。當眞紗南(那覇西2年)は女子200メートルを26秒01で制し、100メートルと合わせて2冠となった。男子総合は那覇西が97・5点、女子も那覇西が86点で頂点に立った。


喜久里、1回目で記録更新 大会記録56センチ上回る11メートル84

 三段跳びで喜久里彩吹(那覇国際)が大会記録を56センチ上回る11メートル84で頂点に立った。「11メートル80台が出てホッとしている」と安堵(あんど)した様子。ただ、目指していたのは自己ベストで県高校記録の11メートル99を超える12メートル台。5月に出したばかりの記録を塗り替えようとさらなる飛躍を誓う。

女子三段跳び決勝 11メートル84の大会新記録で頂点に立った那覇国際の喜久里彩吹=24日、沖縄市陸上競技場(大城直也撮影)

 喜久里は1回目の跳躍で11メートル83を跳び、いきなり大会記録を更新。2回目をパスして臨んだ3回目で、さらに1センチ伸ばし11メートル84とした。だが、あまり満足していない。ホップする際、タイミングがうまく合わず、ステップ以降の跳躍で足を伸ばしきれなかった。「課題がめっちゃ浮き彫りになった」と振り返る。

 ここ最近の練習は、跳躍よりも走り込みを中心に行ってきた。10月は国体や全九州など大きな大会が控えているが、今後はジャンプの練習にも力を入れ、さらなる強化を図る。「(今回出した)11メートル84は最低限のライン」と話し、さらに上を見据えた。

(砂川博範)