那覇市長選への出馬を正式に表明した翁長雄治氏と報道陣の主なやりとりは以下の通り。
―子どもに関する政策の内容は。
「子どもたちの周りの大人たちの環境を変えていくことが大切だ。子育て世代がどういう世帯収入で生活をし、コロナ禍でどうなっているのか。親御さんをしっかりサポートする。子どもの学ぶ権利、将来を決める権利が尊重される那覇市をつくる」
―争点は。
「基地か経済かと問われること自体がそもそも政治の堕落だ。私たちが暮らしをしっかり守れるということを示しながら、当然、辺野古の問題も争点に入ってくる。辺野古の問題は国全体の問題なのに、政府が沖縄の問題だと矮小(わいしょう)化している。沖縄の政治家が他市町村のことは関係ないと言うことは政府の矮小化を認めてしまうことだ。オスプレイは那覇軍港に飛来し、那覇の上空も飛ぶ。無関係ではない」
― 一括交付金が減る中、政府とどう向き合って予算を獲得するか。
「私たちの求めていないものまで政府と協調しないと予算が下りてこないという状況がまずおかしい。国に対してものが言えなくなるまで予算を減らされるという政治がそもそもおかしいと、知事選の結果なども踏まえて全国の皆さんに理解してほしい。行政としてはある予算を最大限活用しながら、市民との協働で政策をつくっていく」