「和牛のオリンピック」へ沖縄代表の14頭が本部港をフェリーで出発 鹿児島での全国共進会に出場


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
第12回全国和牛能力共進会に出品される和牛と生産者ら=27日午前、本部町の本部港

 10月6日から鹿児島県で開かれる第12回全国和牛能力共進会(全共)に沖縄県代表として出品される和牛が27日朝、本部町の本部港でフェリーに乗せられて出発した。生産者や畜産関係者らが出発式を開き、丹精を込めて育てた和牛の上位入賞を目指して健闘を誓った。

 全共は5年に一度の開催。「和牛のオリンピック」とも称され、全国の優秀な和牛を集め、改良の成果を競う。今回は県内から種牛部門に10頭、肉牛部門に4頭の計14頭が出品される。

 上位に入賞すれば沖縄の和牛への注目度も高まり、ブランド力向上などが期待される。今回の開催地の鹿児島県は沖縄から比較的近く、海上輸送はあるものの移動による牛のストレスは一定の軽減が見込まれるという。

 27日は朝から本部港にトラックで次々と出品される和牛が到着し、コンテナに移した後フェリーに乗せられた。出発式では、八重山勢として25年ぶりの出場となる肉用牛の部の下地太さん(48)=竹富町=が「沖縄県すべての和牛人の思いを胸に、鹿児島の霧島より高く、桜島より熱く、錦江湾より輝く成績を得られるようチーム一丸となって精いっぱい頑張る」と決意を語った。

 全共は10月6日~10日の日程で、鹿児島県霧島市と南九州市の2会場で開催される。

(當山幸都)