電動三輪で移動楽々 大和ハウス、豊見城でシェア実証


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実証実験が始まった大和ハウスの「沖縄GOGO!シェア」=28日午前、豊見城市豊崎

 大和ハウス工業(大阪市)などは10月1日から、豊見城市で電動三輪車のシェアサービス「沖縄GOGO!シェア」の実証実験を始める。同社の商業施設「イーアス沖縄豊崎」や瀬長島など6カ所に配置して観光客や地元客、地元住民の利便性向上を図りつつ、交通渋滞解消や二酸化炭素の排出量削減にもつなげたい考え。

 実証実験は3年間を予定し、次世代モビリティ(移動手段)の開発などを手掛けるFuture(東京都)の電動三輪車を導入した。道路交通法上の区分は「ミニカー」で普通自動車免許があれば公道を走行でき、専用のスマートフォンアプリを操作して施錠や解錠、支払いを行う。

 最高時速は45キロ、最長走行距離は50キロ。料金は初乗り10分110円、パック料金は6時間1980円、当日最大(午後11時59分まで)2980円、定期料金は1カ月7980円。

 市内6カ所に計30台程度を設置した。今後も周辺のホテルや商業施設、大和ハウスのグループ会社が管理する駐車場などにも増設し、100台規模を目指す。大和ハウス工業SC事業部の増田尚嘉事業部長は「豊崎エリアの価値を高め、事業拡大や地域貢献、社会貢献を進めていきたい」と語った。
 (當山幸都)