玉城デニー知事の2期目の任期が30日から始まり、同日午前に開会した県議会9月定例会で、就任あいさつに立った。
玉城知事は「誇りある豊かな沖縄の未来を開くため、1期目に着手、推進した政策を深化させ、新・沖縄21世紀ビジョン(第6次沖縄振興計画)に基づき各種施策を展開していく」と県政運営に向けた意気込みを語った。
就任あいさつで玉城知事は、新型コロナウイルスの影響の長期化による経済の落ち込み、子どもの貧困などの課題を踏まえ、①県経済と県民生活の再生、②子ども・若者・女性支援施策のさらなる充実、③辺野古新基地建設反対・米軍基地問題―を重点的に取り組む項目として掲げた。
辺野古新基地問題を巡り、自身が当選した11日の選挙結果に触れ「知事選挙においても揺るぎない形で反対の民意が繰り返し示されたことは、極めて重い」と指摘。「県民の民意に応え、ブレることなく県民の先頭に立って、普天間飛行場の早期運用停止、閉鎖・撤去と辺野古に新しい基地を造らせないという公約の実現に向けて、引き続き、全身全霊で取り組む」と述べた。
県経済と県民生活の再生を巡り、アジアに近い沖縄の潜在力や魅力を生かした施策を展開することで経済再生、所得向上を図る考えを強調。貧困対策推進基金の活用や対策費の増額などの施策で子どもの貧困解消を目指す考えを示し、学校給食の無料化など新たな取り組みも推進するとした。