8月景況、判断据え置き おきぎん研、「緩やかに持ち直し」


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は9月29日、8月の県内景況を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響は続くものの景況は「緩やかに持ち直している」との判断を据え置いた。個人消費や観光関連の回復基調が続いていることなどから、3カ月連続で判断を維持した。

 【消費】前年同月比との比較で、スーパー売上高(全店ベース)は5・3%増と3カ月連続で、百貨店売上高は18・4%増と6カ月連続で前年同月を上回った。緊急事態宣言下にあった前年の反動増などが影響した。

 【建設】公共工事請負金額は前年同月比12%増の398億2900万円で2カ月ぶりに増加に転じた。発注者別では国関係が48・9%増とけん引。生コンとセメント出荷量も、ともに3カ月連続で前年同月を上回った。

 【観光】入域観光客数は前年同月の2・2倍、県内15カ所の観光施設入場者数は同7・7倍と大幅に増加した。ホテル稼働率もシティ、リゾート、ビジネスともに前年の反動増や旅行需要回復により改善している。
 (當山幸都)