「どんな市長になりたいの?」学習支援や制服、小中高生が立候補予定者に質問 那覇市長選に向けてイベント


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質問への答えを書いて見せる(右から)翁長雄治氏、知念覚氏=1日、那覇市のなは市民活動支援センター

 10月23日投開票の沖縄県那覇市長選に向け、立候補予定者が小中高生の質問に答えるイベント「どんな市長になりたいの?」(若狭公民館、大名児童館、久場川児童館主催)が1日、那覇市のなは市民活動支援センターで開催された。立候補を予定する前県議の翁長雄治さん(35)、前副市長の知念覚さん(59)に対し、子どもたちが学校生活などで感じた率直な疑問、要望をぶつけた。

 「学習支援についてどのように取り組むか」という質問に対し、翁長さんは「タブレット端末などを活用し、どこでも学習できる環境をつくる。家庭環境によらず挑戦できるよう、給付型奨学金の対象人数や分野を増やす」と述べた。知念さんは「大学に関しては給付型奨学金がある。発達の支援をしないといけない子どもたち、学校に行かない子どもたちを、支援員らで総合的に支援する」と述べた。

 「式典では式服を着て、普段の学校生活では制服ではなくてもいいのではないか」との質問に対し翁長さんは「格差を見えづらくする意味もあり、一定程度、必要だ。皆さんが着たい制服に変える」とした。知念さんは「私は基本的に制服にはこだわらない。寛容性のある都市が伸びると言われている」と述べた。

 参加した中学3年の生徒は「これまでは政治に対して実感が湧かなかった。今回、2人に話を聞いて関心を持てた。選挙権を持ったら積極的に政治に参加したい」と感想を話した。

(’22那覇市長選取材班)