AIとWi-Fiを活用して「新しい見守り」 お年寄りの活動、家族と行政が確認 浦添市とおきでんが協定


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高齢者の見守りに関する協定に締結した浦添市の松本哲治市長(右から2人目)とおきでんCplusCの仲程拓社長(同3人目)=9月22日、浦添市役所

 【浦添】沖縄県浦添市(松本哲治市長)とおきでんCplusC(宜野湾市、仲程拓社長)は9月22日、IT技術を活用した高齢者見守り体制の構築に向けて協定を締結した。10月から市内の高齢者宅などを対象に実証実験を行う。実験は本年度末まで。同社は那覇市や南城市など他の自治体とも協定を締結している。

 同社が提供する「新しいみまもり」はAI(人工知能)とWi―Fiセンシング技術を活用する。プライバシーに配慮しながら自宅にいる高齢者らの活動状況や睡眠時の呼吸、在宅・不在などが確認できる。家族や行政などは、その記録をパソコンやスマートフォンで見ることができる。

 これまで民生委員などが担ってきた情報収集にかかる人的負担の軽減や、情報共有の効率化などが見込まれる。実証実験は市内の30~50世帯程度を想定しており、広報誌などでモニターを募集している。

 締結式で松本市長は「新しい見守りの在り方であり、大変素晴らしい技術だ。実証実験を通して、家族や本人にとってより良い体制を構築したい」と述べた。実証実験に関する詳細は下記のQRコードから。

(吉田健一)