2日は旧暦9月7日で、数え97歳のカジマヤーを祝う風習がある。那覇市高良の看護小規模多機能めぐみ小禄南で同日、利用者の渡久山千代さん(96)と玉那覇初さん(96)のカジマヤー祝いがあった。パレードもあり、大嶺や宇栄原地域を回った。
渡久山さんは今帰仁村生まれ。首里織の工芸士で那覇伝統織物事業協同組合の理事長を務めるなど、長年にわたり首里織の普及、後継者の育成に尽力した。
娘の遠藤有子さん(64)は「明るくてとても優しい母だ。元気に今日を迎えられて本当に良かった」と話した。
沖縄出身の両親の間に愛知県で生まれた玉那覇さん。5人の子宝に恵まれ、孫が13人、ひ孫は20人いる。昨年5月に骨折し一時は起き上がることが難しいこともあったが、この日に合わせて回復した。娘の新垣智子さん(61)は「家では厳しいが、外ではとても明るく、場を和ませる存在だ」と目を細めた。
パレードは午前11時に施設を出発。万越原太鼓がエイサー演舞を披露した。 (與那覇智早)