【一問一答】知念氏出馬表明「直接給付は最大限利用」那覇市長選


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知念 覚氏

 那覇市長選への出馬を正式に表明した知念覚氏と報道陣の主なやり取りは以下の通り。

 ―争点と、特に力を入れたいことは。

 「争点は市民が決めることだ。ただ私が重視している第5次総合計画ではコロナ禍で経済や地域活動などかなり遅れているところがある。そこに最優先で取り組みたい」

 ―(知念氏が薫陶を受けた)翁長雄志元市長のように保革をまとめる系譜に連なると考えるか。

 「県民、市民の心をどう一つにするかの視点はさまざまある。イデオロギー的な表現ではなく、心を一つにできる私なりの材料を探して提供できれば、私なりのカラーが出てくると思う」

 ―一括交付金減額の影響がある中、国から県を通さない市町村への直接給付についての考えは。

 「特定事業推進費などは国が作った制度だ。したたかな行政というのは必要だと考えている。制度を最大限利用したい」

 ―辺野古については名護市長と同様に国と県との係争を見守る立場か。

 「基本的に市町村行政は住民が選んだ首長の判断が非常に重い」

 ―稲嶺恵一元知事や浦崎唯昭元副知事が隣に座っている意図は。

 「私の市役所人生で一番重要だったのは革新から保守市政に変わった翁長市政の1期目だ。知事には稲嶺氏、県議に浦崎氏がいた。スムーズな行政運営に協力してくれて今の那覇市がある。その思いを込めて依頼した」